📰 フェイクニュースの見分け方

AIの登場で、本物そっくりのニセ情報が誰でも簡単に作れるようになりました。だまされない、広めないためのコツを身につけよう。

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フェイクニュースってなに?

事実ではない情報が、ニュースや本当のことのように広まるものをフェイクニュースといいます。大きく分けて2種類あります。

うっかり型(誤情報)

勘ちがいや思い込みで、まちがった情報が広まってしまうもの。広めた人に悪気がないことも多い。

わざと型(偽情報)

人をだます、注目を集める、お金をかせぐ、誰かをおとしめるなどの目的で、わざと作られたもの。

生成AIを使うと、それらしい記事の文章、本物の写真のような画像、実在の人が話しているような動画や音声を、短い時間で、誰でも、大量に作ることができます。そのため、ニセ情報を見分けることがこれまで以上に大切になっています。

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なぜ広まってしまうの?

フェイクニュースは、人の「気持ち」を動かすように作られています。

  • 驚き・怒り・不安を感じると、人は深く考えずにシェアしたくなる
  • 「みんなに早く知らせなきゃ」という善意で広めてしまう
  • 自分の考えに合う情報は、本当だと信じたくなる
  • 注目されるほどお金がもらえるしくみを利用して、わざと広める人がいる

海外の研究では、SNSではうその情報のほうが本当の情報より速く、広く拡散しやすいという結果も報告されています。

💡 ポイント

「えっ!」「ひどい!」「こわい!」と強く感じたときこそ、いったん止まるサインです。

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見分けるための5つのステップ

見た目で見分けるより、「どこから来た情報か」を確かめるのがいちばん確実です。

STEP 1

✋ 止まる

気持ちが大きく動いたら、シェアする前に深呼吸。すぐに反応しない。

STEP 2

👤 誰が発信している?

報道機関や公式機関か。個人ならどんな人か。アカウントの作成日や過去の投稿も見る。

STEP 3

📅 いつの情報?

昔の写真や動画が、最近のできごとのように使い回されていることもある。

STEP 4

📚 ほかでも伝えている?

新聞社・テレビ局・自治体・国の機関など、複数の信頼できる情報源で同じことが伝えられているか。

STEP 5

🖼️ 画像の出どころは?

画像で検索できる機能(画像検索)を使うと、元の画像や、いつ・どこで最初に出たものかがわかることがある。

🔎 ファクトチェックも活用しよう

ネット上で広まっている情報が本当かどうかを調べて発表しているファクトチェック団体があります。日本では、たとえば日本ファクトチェックセンターなどが、話題になった情報の検証結果を公開しています。

⚠️ AIに「これは本当?」と聞くだけではダメ

AI自身もまちがえることがあります(ハルシネーション)。AIの答えも、上の5つのステップで確かめましょう。

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AIで作った画像・動画のチェックポイント

AIで作った画像や動画には、次のような不自然な点が見つかることがあります。

🖼️ 画像

  • 指の数や形、手の向きがおかしい
  • 看板や服の文字がくずれている、読めない
  • 背景の建物や線がゆがんでいる
  • 光や影の向きがバラバラ
  • 耳・歯・メガネ・アクセサリーが左右で不自然
  • 全体がつるっとしすぎている、きれいすぎる

🎬 動画・音声

  • 口の動きと声が合っていない
  • まばたきや表情の動きが不自然
  • 顔の輪郭や髪が、ときどきゆらいだりぼやけたりする
  • 声の抑揚が平たんで、息つぎがない
  • 本人が言いそうにないことを話している

⚠️ でも、見た目だけでは見分けられなくなっています

AIの性能はどんどん上がっていて、上のような不自然さがまったくない画像や動画も増えています。AIで作ったかどうかを判定するツールもありますが、完璧ではありません。

だからこそ、「不自然なところがないから本物」と考えずに、5つのステップで発信元と裏づけを確かめることがいちばん大切です。

※ AIで作った画像に「AI生成」の表示や目に見えない印(電子透かし)をつけるサービスやSNSもありますが、すべてではありません。表示がないからといって本物とは限りません。

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練習問題:この投稿、どう思う?

次の3つの投稿を見て、あやしいところを探してみよう。考えたら「チェックポイントを見る」を押してください。
※ すべて練習用に作った架空の投稿です。

練習問題 1
速報ニュースまとめ@sokuho_matome_example ・ 5分前

【拡散希望】〇〇川が氾濫!駅前が完全に水没しています!!近くの人はすぐ逃げて!!

🔁 1.8万♥ 3.2万
チェックポイントを見る
  • 発信元:報道機関ではない、誰が運営しているかわからない「まとめ」アカウント。
  • ほかの情報源:自治体や気象庁、テレビ局などは同じことを伝えている?
  • 画像:よく見ると、駅の看板の文字がくずれていないか?画像検索で、昔の別の災害の写真ではないか確かめる。
  • 「拡散希望」「!!」:急がせて、考える時間をうばう表現。

→ 災害のときは、自治体・気象庁・報道機関の公式情報を確認しよう。確かめられないものは広めない。

練習問題 2(広告)
有名タレント Aさんスポンサー広告

「私もこのアプリで毎月30万円かせいでいます。今だけ無料で始められます。くわしくは下のボタンから、LINEで相談してね!」(動画)

チェックポイントを見る
  • ディープフェイクの可能性:有名人の顔や声をAIで使ったニセ動画かもしれない。口の動きと声が合っているか。
  • 本人の発信?:本人の公式アカウントや公式サイトで、同じことを言っている?
  • うまい話:「簡単に」「かならず」「今だけ無料」は詐欺の典型的なサイン。
  • 別のアプリへ誘導:別のメッセージアプリに誘われるのは要注意。

→ 有名人が勧めているように見えても、お金の話にはのらない。家の人に相談しよう。

練習問題 3(グループトーク)
クラスのグループ友達から転送されたメッセージ

「先輩から回ってきたんだけど、〇〇中学校、明日から1週間休校になるらしい!まだ先生たちには秘密なんだって。みんなに回して!」

チェックポイントを見る
  • 「〜らしい」「先輩から回ってきた」:誰が最初に言ったのかわからない、伝聞の情報。
  • 公式の連絡は?:学校からの連絡(メール・アプリ・学校のサイト)で確かめられる?
  • 「秘密」「みんなに回して」:確認させずに広めさせようとする表現。

→ 友達から来た情報でも、すぐに転送しない。学校の公式な連絡を待とう。

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広める前に・広めてしまったら

「いいね」「リポスト」「スクショして友達に送る」も、すべて「広める」ことです。

フェイクニュースを広めると、悪気がなくても、誰かを傷つけたり、社会を混乱させたりすることがあります。内容によっては、広めた人も責任を問われることがあります。

🤔 広める前に

  • 自分で確かめた?(5つのステップ)
  • 確かめられないなら、広めない
  • 「本当かどうかわからないけど」と書いても、広めたことになる

🙏 広めてしまったら

  • 投稿を削除する、または「まちがいでした」と訂正する
  • 送った相手にも、まちがいだったと伝える
  • 困ったら大人に相談する
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災害や大きな事件のときは特に注意

みんなが不安なときほど、フェイクニュースは広まりやすくなります。

地震や大雨などの災害、大きな事件が起きたときは、「助けを求める投稿」や「危険を知らせる投稿」の中に、ニセの情報がまぎれこみやすくなります。実際に、大きな災害のときに、AIで作られた「街が水につかった画像」がSNSで広まったこともあります。

📡 災害のときに見る情報

  • 住んでいる市区町村・都道府県の公式サイトや公式アカウント
  • 気象庁などの国の機関の発表
  • テレビ・ラジオ・新聞などの報道機関
  • 家族や学校と、事前に決めておいた連絡方法