AIを使うときの7つの注意点

それぞれ「こんなことが起きるかも」「やってはいけないこと」「予防のコツ」をまとめました。

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🔒 個人情報や秘密は入力しない

AIに入力した内容は、あなたのスマホやパソコンの中だけにとどまるとは限りません。

多くのAIサービスでは、入力した内容がサービスの会社のコンピューター(サーバー)に送られ、保存されます。サービスによっては、AIをよくするための学習に使われたり、安全確認のために人が内容を見たりすることもあります。また、アカウントの乗っ取りや情報漏えいで、外に出てしまう可能性もゼロではありません。

📖 たとえば、こんなことが…

友達とのトラブルを相談しようと、グループトークのスクリーンショットをそのままAIに貼り付けた。そこには友達の本名やアイコン写真、学校名が写っていた。自分のことだけでなく、友達の個人情報まで勝手に外部のサービスに渡してしまったことになる。

✕ 入力しないもの

  • 本名、住所、電話番号、メールアドレス
  • 学校名、クラス、部活など身元がわかる情報
  • 顔写真、制服姿、家や近所が写った写真
  • パスワード、暗証番号、IDなど
  • 友達や家族の情報、トークのスクショ
  • 誰にも知られたくない秘密

○ こうすれば安心

  • 名前は「Aさん」「友達」などに置きかえる
  • 場所は「ある町」など、ぼかして書く
  • 画像を送る前に、写っているものを確認する
  • 勉強の質問のように、個人と関係ない内容で使う

🛡 予防のコツ

  • 「この文章が、クラス全員に見られても平気?」と考えてから送信する
  • サービスの設定で「会話を学習に使わない」を選べる場合は、家の人と一緒に確認する
  • AIのアカウントには、ほかと使い回さない強いパスワードを設定する
  • 学校や家の共用パソコンで使ったら、ログアウトを忘れない
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🔍 AIの答えをうのみにしない

AIは、まちがったことも自信たっぷりに、それらしく答えることがあります。

AIは「次に来そうな言葉」を予測して文章を作っているため、事実とちがう内容をもっともらしく作ってしまうことがあります(ハルシネーション)。存在しない本や論文、ニュース、URL、人の発言が出てくることもあります。また、学習したデータに偏りがあると、答えにも偏り(バイアス)が出ることがあります。

📖 たとえば、こんなことが…

社会科のレポートで、AIが教えてくれた「歴史上の人物の言葉」と「その出典の本」をそのまま書いて提出した。ところが、その言葉も本も実在しないものだった。先生に指摘されて、書き直しになってしまった。

✕ 危ない使い方

  • AIの答えだけを見て、確かめずに信じる
  • 病気・けが・薬のことをAIだけで判断する
  • AIが出したURLや出典を開かずに使う
  • AIの答えをそのままSNSで広める

○ こうすれば安心

  • 教科書、辞書、図書館の本で確かめる
  • 国の機関や専門家など、発信元がはっきりしたサイトを見る
  • 出典のURLは実際に開いて内容を確認する
  • 健康・お金・法律のことは、大人や専門家に聞く

🛡 予防のコツ:「3つの確認」

  1. だれが言っている? ― 情報の発信元は信頼できるか
  2. ほかでも同じ? ― ちがう情報源(2つ以上)でも同じことが書いてあるか
  3. いつの情報? ― 古い情報ではないか

さらに「本当にそうかな?」「別の立場から見るとどうだろう?」と考える習慣をつけると、偏った答えにも気づけるようになります。

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📝 宿題やレポートはルールを守って

AIに「代わりにやってもらう」のではなく、「自分の力をのばすために使う」。

AIを勉強にどう使ってよいかは、学校や先生、課題によってちがいます。「使ってはいけない」課題もあれば、「使い方を工夫しよう」という授業もあります。AIが作った文章を自分が書いたものとして提出すると、不正行為として扱われることがあります。そして何より、宿題は自分で考える力をつけるためのものです。

📖 たとえば、こんなことが…

作文をAIに全部書いてもらって提出した。先生から「この部分について、どう考えたのか説明して」と聞かれ、答えられなかった。テストでも同じような問題が出たが、書き方がまったくわからなかった。

✕ 力がつかない使い方

  • 作文・感想文・レポートを丸ごと書かせる
  • 問題の答えだけを聞いて写す
  • AIを使ったことを隠して提出する

○ 力がつく使い方

  • わからない所を、やさしく説明してもらう
  • 答えではなく「ヒントだけ」をもらう
  • 自分で書いた文章を見直してもらう
  • アイデアを出してもらい、自分で選んで深める

🛡 予防のコツ

  • 課題を始める前に、「この課題でAIを使っていいか」を先生に確認する
  • 使った場合は「どこで、どう使ったか」を正直に書く
  • 提出する前に、「この内容を自分の言葉で説明できる?」と自分に聞いてみる
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🎨 人の作品や写真を大切に(著作権・肖像権)

AIで作ったものでも、人の権利を傷つけることがあります。特に「公開するとき」は要注意。

イラストや音楽、文章などの作品には、作った人の権利(著作権)があります。また、人には、自分の顔や姿を勝手に撮られたり使われたりしない権利(肖像権)があります。AIを使って作ったものでも、既存の作品やキャラクターにそっくりだったり、実在の人の顔を使っていたりすると、問題になることがあります。

📖 たとえば、こんなことが…

好きなイラストレーターの絵をAIに読み込ませて、そっくりな絵を作り、「自分の作品」としてSNSに投稿した。イラストレーター本人やファンから批判が集まり、アカウントが炎上してしまった。

✕ やってはいけないこと

  • 友達・先生・有名人の写真を、許可なくAIで加工する
  • 加工した画像を、許可なく送ったり投稿したりする
  • 他人の作品にそっくりなものを、自分の作品として公開する
  • アニメなどのキャラクターの画像を作って販売する

○ 気をつけたいこと

  • 自分で楽しむ範囲と、公開する場合を分けて考える
  • 人が写っているなら、必ず本人の許可をとる
  • AIで作ったことを明記する(サービスや場所のルールに従う)
  • 使うAIサービスの利用規約を確認する

🛡 予防のコツ

  • 公開する前に「作った人・写っている人が見たら、どう思う?」と考える
  • 一度ネットに出たものは、コピーされて完全には消せない(デジタルタトゥー)ことを覚えておく
  • 迷ったら公開しない。家の人や先生に相談する
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🎭 ディープフェイクとなりすまし

AIを使えば、本物そっくりのニセの画像・動画・音声が作れてしまいます。

AIで作られた、本物と見分けがつかないニセの画像や動画、音声をディープフェイクといいます。有名人が言っていないことを言っている動画や、家族の声をまねた詐欺の電話などに悪用されることがあります。また、実在の人の顔を使って、はずかしい画像や性的な画像を作るという、深刻な被害も起きています。

📖 たとえば、こんなことが…

  • SNSにアップしていた自分の顔写真が、知らない人にAIで加工され、ニセの画像としてネットで広められた。
  • 祖父母のもとに、孫そっくりの声で「トラブルに巻き込まれた。すぐお金が必要」と電話がかかってきた。

⚠️ 絶対にやってはいけないこと

ふざけ半分でも、実在の人の顔や声を使ってニセの画像・動画・音声を作ったり広めたりしてはいけません。相手の心を深く傷つける重大な人権侵害であり、内容によっては名誉毀損などの犯罪になることもあります。「作ってと頼まれた」「みんなやっている」は理由になりません。

🛡 身を守るコツ

  • 顔や声をネットに出しすぎない。SNSは公開範囲を確認し、知り合いだけに限定する
  • おどろくような動画や画像を見たら、すぐに信じず、すぐに広めない
  • 家族で「合言葉」を決めておき、お金の話が出たら確認する
  • お金を求める電話や連絡が来たら、一度切って、本人のいつもの連絡先にかけ直す
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💬 AIに頼りすぎない

AIはいつでも話を聞いてくれます。でも、AIは人間ではありません。

AIは24時間いつでも、否定せずに話を聞いてくれます。そのため、人と話すよりラクに感じたり、AIを友達や恋人のように感じたりすることもあります。気持ちが軽くなるなら悪いことではありませんが、AIは本当にあなたを理解しているわけではなく、いつも正しいアドバイスをくれるとも限りません。使う時間が長くなりすぎると、睡眠や勉強、人との関係にも影響が出ます。

📖 たとえば、こんなことが…

悩みごとをAIにだけ話すようになり、毎晩夜中の2時まで会話するのが習慣になった。朝起きられなくなり、友達との会話もへってしまった。本当に困ったとき、誰に相談すればいいかわからなくなっていた。

✕ こうなっていたら要注意

  • やめようと思っても、AIとの会話がやめられない
  • 寝る時間や勉強の時間がどんどんへっている
  • 人に相談するより、AIの言うことを信じる
  • AIに言われたことで、不安やつらさが大きくなった

○ 上手なつきあい方

  • 使う時間を決める(寝る1時間前はやめる など)
  • AIは「考えを整理する道具」くらいに使う
  • 大事な決断は、信頼できる人とも話してから
  • AIが「人に相談して」と言ったら、その言葉に従う

🤝 つらいときは、ひとりで抱えないで

「消えたい」「つらい」という気持ちが続くときは、家の人、先生、保健室の先生、スクールカウンセラーなど、人に話してください。話しにくいときは、電話やSNSで相談できる窓口もあります。

相談窓口の一覧を見る →

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📜 年齢制限・課金・偽アプリに注意

使い始める前に、「誰が作ったサービスか」「何歳から使えるか」「お金はかかるか」を確認。

AIサービスには、それぞれ利用規約(使うときの約束ごと)があり、「13歳以上」「18歳未満は保護者の同意が必要」「18歳以上のみ」など、年齢制限が決められていることがよくあります。また、有名なAIの名前をまねた偽アプリや、「無料」と書いてあっても実は定期的にお金がかかるアプリもあります。

📖 たとえば、こんなことが…

「人気AIが無料で使える」という広告からアプリを入れた。お試し期間が終わると、毎週お金が引き落とされる設定になっていて、気づいたときには保護者のカードで高額の支払いが発生していた。

✕ 危ないパターン

  • 広告やSNSのリンクから、よく知らないアプリを入れる
  • 年齢をいつわって登録する
  • 保護者のカードや決済を勝手に使う
  • 「無料」「今だけ」という言葉を信じてすぐ登録する

○ 使う前に確認すること

  • 提供している会社と公式サイト
  • 年齢制限と、保護者の同意が必要かどうか
  • 無料で使える範囲と、課金の条件・解約方法
  • 入力した情報がどう扱われるか(プライバシーポリシー)

🛡 予防のコツ

  • 新しいAIサービスを使うときは、家の人と一緒に登録する
  • アプリは公式ストアから、提供元の名前を確かめて入れる
  • お金に関わる画面が出たら、いったん止まって大人に相談する

📌 まとめ

7つの注意点に共通するのは、「AIは便利な道具だけど、判断して責任をもつのは使う人間」ということです。困ったことが起きたら、ひとりで抱えずに相談しましょう。