📱 SNSとAI
毎日見ているSNSの中にも、AIはたくさん使われています。知らないうちに振り回されないためのポイントを紹介します。
SNSのどこにAIがいるの?
SNSを開くと、実はあちこちでAIが動いています。気づかないうちに、AIが選んだものを見て、AIが作ったものにふれているかもしれません。
おすすめ表示
次にどの投稿や動画を見せるかを、AIがあなたの好みを予測して選んでいます。
加工フィルター
肌をきれいにしたり、顔の形や背景を変えたりする加工にもAIが使われています。
AIが作った投稿
文章・画像・動画、ときにはアカウントの「人物」そのものがAIで作られていることも。
アプリ内のAIチャット
SNSやメッセージアプリに、AIと話せる機能が組み込まれていることがあります。
おすすめ表示と「見える世界のかたより」
SNSのおすすめは、「あなたが好きそうなもの」を見せるしくみ。だから、見える世界がかたよりやすくなります。
このくり返しで、自分の好みや考えに合う情報ばかりに囲まれることをフィルターバブル、同じ意見の人ばかりが集まって「みんなそう思っている」と感じてしまうことをエコーチェンバーといいます。また、次々とおすすめが出てくるので、つい時間を忘れて見続けてしまうこともあります。
📖 たとえば、こんなことが…
ダイエットの動画を何本か見ていたら、おすすめが極端な食事制限の動画ばかりになった。「みんなこれくらいやっている」と思い込み、無理な食事制限を始めて体調をくずしてしまった。
🛡 かたよらないためのコツ
- おすすめだけでなく、自分で検索していろいろな情報を見る
- 「興味なし」「おすすめに表示しない」などの機能を使って、見たくないものを減らす
- 「ちがう意見の人はどう考えているかな?」と、あえて別の立場の情報にもふれる
- SNSを見る時間を決める。スマホの利用時間を確認する機能も役立ちます
AIが作った投稿・アカウントに注意
その投稿、本当に「人」が書いたもの?その人、本当に実在する?
AIを使えば、自然な文章や本物そっくりの顔写真を、いくらでも作れます。そのため、SNSには次のようなアカウントも存在します。
- AIで大量の投稿を自動で流すボット
- AIで作った「実在しない人物」の写真をプロフィールに使ったアカウント
- 有名人や企業になりすましたアカウント
また、SNSによっては、投稿が表示された回数などに応じてお金がもらえるしくみがあります。そのため、注目を集めるために、AIで作った驚くような画像や、怒りや不安をあおる投稿を大量に流す人もいます(インプレッション稼ぎ)。
🔍 あやしいアカウントのチェックポイント
- アカウントを作ったのが最近なのに、フォロワーや投稿数がやけに多い
- 同じような文章や、ほかの人の投稿のコピーを何度も投稿している
- プロフィール写真が不自然にきれい、または背景がゆがんでいる
- 驚き・怒り・不安をあおる投稿ばかりしている
- 認証マークがあっても安心とは限らない(お金を払えば付けられるSNSもある)
ニセの情報の見分け方は → フェイクニュースの見分け方
あなたの投稿がAIに使われるかも
公開した写真や声は、誰でも保存できます。悪用されると、ディープフェイクの材料になることも。
SNSに公開した顔写真や動画、声は、知らない人でも保存できます。悪意のある人の手に渡ると、AIでニセの画像や動画、音声を作る材料にされるおそれがあります。また、SNSによっては、公開された投稿がAIの学習に使われることがあります(設定で選べる場合もあります)。
📖 たとえば、こんなことが…
ダンス動画を全体公開で投稿していた。ある日、その顔を使ってAIで作られたニセの画像が、知らないアカウントから投稿されているのを見つけた。
✕ 気をつけたい投稿
- 顔がはっきりわかる写真や動画を、全体公開で投稿する
- 自分の声を長く録音した動画をたくさん公開する
- 制服・校舎・最寄り駅・家の外観が写った写真
- 位置情報がついたままの写真や、今いる場所がわかる投稿
○ こうすれば安心
- アカウントを「非公開(鍵)」にして、知り合いだけに見せる
- 顔はスタンプでかくす、後ろ姿にするなど工夫する
- 写真の背景に、場所がわかるものがないか確認する
- 投稿するのは、その場所を離れてからにする
被害にあったら → 困ったときは:自分の画像を勝手に加工・拡散された
加工写真・AI画像を投稿するとき
SNSで見る「きれいな写真」の多くは、加工されています。比べて落ち込まなくて大丈夫。
AIの加工アプリを使えば、肌や顔の形、体型まで簡単に変えられます。SNSに流れてくる写真の多くが加工されていると知っておくと、「自分だけが…」と比べて落ち込むことが減ります。
✕ やめておきたいこと
- 友達が写った写真を、勝手に加工して投稿する
- AIで作った画像を、本物の写真のように投稿する
- 加工した自分と、加工していない自分を比べて落ち込む
○ 上手なつきあい方
- 加工は「楽しむもの」と割り切る
- AIで作った画像には「AIで作成」と書きそえる(SNSのルールで表示が求められることもある)
- 人が写っている写真は、加工も投稿も本人に確認してから
DMやアプリ内のAIチャット
AIを使えば、自然なメッセージを大量に作れます。「やさしい人」が本当に信頼できる人とは限りません。
知らない人からのDM(ダイレクトメッセージ)には、AIで作った文章が使われていることがあります。「モデルにならない?」「簡単にお金がかせげる」「悩みを聞くよ」といった声かけが、詐欺や、写真を送らせる性的な被害につながることもあります。有名人のニセ動画を使って、投資やお金もうけに誘う広告もあります。
⚠️ こんなメッセージは要注意
- 「写真を送って」「顔を見せて」と求められる
- 別のメッセージアプリに移ろうと誘われる
- 「誰にも言わないで」「二人だけの秘密」と言われる
- お金もうけ、プレゼント、スカウトなど「うまい話」をされる
こうしたメッセージには返信せず、ブロック・通報して、家の人に伝えましょう。
💬 アプリに組み込まれたAIチャットも
SNSやメッセージアプリの中にあるAIと話すときも、注意点1と同じように、名前や学校名、友達の情報などは入力しないようにしましょう。
投稿する前の5秒チェック
投稿ボタンを押す前に、5秒だけ立ち止まってみましょう。
- それは本当? ― 確かめていない情報を広めていない?
- 誰かが傷つかない? ― 見た人がいやな気持ちにならない?
- 写っている人はOKしてる? ― 友達の顔や名前を勝手に出していない?
- 場所や自分がばれない? ― 制服・背景・位置情報は大丈夫?
- 10年後の自分が見ても平気? ― ネットに出たものは消せないかもしれない